SNSとYouTubeを活用したアンケート回答402件!県民の生の声を聞き、政策に直球でぶつけていく
愛知県議会議員
岡 明彦さん
編集部:
これまではチラシのポスティングに力を入れていたそうですね。反応はいかがでしたか?
岡氏:
チラシにはチラシの良さがあると思っています。私は選挙区10万世帯のうち約半数、5万部を年2回ポスティングしています。チラシでお伝えしているのは、自身の活動実績です。チラシのメリットは各家庭に確実に届くこと。ずっと手元に残るので、困りごとがあるとチラシを見て連絡して下さる方が一定数いらっしゃる一方、5万部を配っても支持者や支援者からの反響が薄く、どのくらい読んでもらえているのか不明確な点です。そのため従来ツールであるチラシと、ネットをどのように組み合わせていくかが課題だと感じています。
編集部:
アンケート型YouTubeを使おうと思ったきっかけを教えてください。
岡氏:
以前から議会での動きや成果を有権者に伝えきれていないと感じており、試行錯誤しながらFacebookやブログで発信を行ってきました。「さらにもう一歩踏み込んで、YouTubeを出してみよう」と思い至りました。
私の活動の原点には「お一人おひとりの声を行政に届けることで政治に関心を持ってもらいたい」というところにあるため、有権者の生の声を聞けるアンケート型のSNSやYouTubeは最適なツールだと感じています。
編集部:
これまでにどのような動画コンテンツを作られましたか?
岡氏:
これまでに制作した動画コンテンツで広く有権者に届いたものは2つで、いずれもYouTubeとして配信しています。
これまで2期8年の県政の実績を伝えるまとめ動画を作ったところ、大変反響がありました。地元の県営都市公園・大高緑地についての動画は若い方の反応もあり、街頭演説などで「大高緑地の改善に取り組む岡さんね」「こういう公園にしてくださいね」などと様々な声が寄せられました。
今回の2本目の動画はアンケート型で「大高緑地」のプール跡地再生計画への意見を募りました。有権者の声を聞き、私が何をすべきかを考えるための発展的な活動です。
編集部:
アンケートのテーマに大高緑地を選んだ理由は?
岡氏:
大高緑地は愛知県内でも大きい県営都市公園で、その振興は私の議会活動最大のテーマでもあります。
県内外から多くの方が訪れ、私自身も50年ほど前に父と兄弟2人でよく大高緑地のプールに通っていました。父が思いきり遊んでくれて、帰り道にはみんなでかき氷を食べた光景が今でも鮮明に蘇ります。
私も含めて、多くの県民にとって思い入れがある場所であり、未来にわたって持続可能な公園にしていくためにも、プール跡地再生計画には県民の意見を取り入れたいと考えています。
編集部:
アンケート型動画の結果をどう分析し、どのように県政に活かすのでしょうか?
岡氏:
アンケート回答数は合計402件。内訳は、アンケート型YouTube動画から300件、私のSNS経由で102件でした。性別はほぼ半々、40~50代を中心に、幅広い年代から回答を得られています。
記述式の問いに対しても3人に2人が回答してくださり、中でも「水場を残して欲しい」という回答が多く見られました。
分析レポートは公園を所管している部局へ要望書を提出しましたので、再生計画の参考にしてもらえると思います。今後の私の議会質問にも活用する予定です。
編集部:
県民の関心の高さが伺えますね。最後に、今後の展望を教えてください。
岡氏:
チラシやネット発信ツールを組み合わせて有権者と双方向のやり取りを続けることで、政治を身近なものに感じていただきたいですね!YouTubeアンケートはその手段の一つです。チラシでは届かなかった、若年層や政治に関心のない人の目にも留まる可能性があります。
「この人の活動は面白いな!」「一緒に何かを変えていけるかな!」と多くの人に言ってもらえるよう、今後も大高緑地をテーマにした動画やアンケートを発信し続けていきます。
2024.08.22 取材