政治家インタビュー

旧町の壁を越え、関心を持った有権者を「こぼさない」。
下野市議・えびさわはるな氏が語る、地方選挙におけるボネクタの本質的な価値

下野市議会議員 えびさわはるなさん

下野市議会議員
えびさわはるなさん

2026年4月に投開票が行われた栃木県下野市(しもつけし)議会議員選挙。地盤や看板のない新人ながら、2,308票(得票率約11.4%)を集めて初当選を果たしたのが、えびさわはるな氏(30歳)です。
若い世代の視点から地域課題を見つめるえびさわ氏ですが、その情報発信の軸となったのが、選挙ドットコムの政治家向けプラットフォーム「ボネクタ」の活用でした。人口約5.8万人の地方都市において、新しい世代ならではの感覚でどのように有権者との接点を設計したのか。そのアプローチについて、お話を伺いました。

物理的に「全員とは会えない」からこそ、ネット上で接点を設計する

編集部:

人口約5.8万人の下野市議選において、新人ながらネットでの情報発信、特に『ボネクタ』を活動の重要な柱に据えられた理由を教えてください。

えびさわ氏:

非常にシンプルな現実として、有権者が4〜5万人いらっしゃる中で、物理的に全員と直接お会いすることは不可能です。どんなに地道に地域活動を重ねても、リアルにお会いできる人数には限界があります。それならば、自分という存在や考えを知っていただくために、ネット発信は不可欠であると考えました。
 
私自身にも経験があります。たとえば、私が尊敬している国政の政治家の方と直接お話ししたことはありませんが、小さな頃からネットやメディアで発信を拝見していたため、その方の政策も人柄もよく理解しています。それと同じように、直接お会いできなくても、ネットを通じてなら有権者の方に触れていただくことができます。むしろ私たちの若い世代にとっては、直接会うよりもネット発信を見ている方が、自然と親近感を抱きやすい傾向があるのではないでしょうか。
 
また、ネット発信というと若い世代向けだと思われがちですが、地域で活動していると、ご高齢の方からも「ネットであなたのブログ(活動報告)を見てるよ」と声をかけていただくことがあります。特定の層だけでなく、シニア層を含めた様々な世代の方がしっかりと見ている媒体だなという強い手応えを感じています。

編集部:

なるほど。ただ「発信する」だけでなく、有権者との「接点の作り方」に独自の考え方があったのですね。

えびさわ氏:

選挙の世界では昔から「何度も顔を合わせろ」というように、接触頻度が重要視されます。しかし私は、そのすべてが「直接会うこと」である必要はないと考えています。要するに、有権者の方の目の中に、私の情報が複数回入ることが本質です。
たとえば、Instagramで1回、ボネクタのブログで3回、街頭で見かけたポスターで1回。これだけで合計5回の接点が生まれます。私たちの世代は、毎日仕事や子育てで忙しく、政治家と何度も会って話す時間を作るのは容易ではありません。だからこそ、その大切な接点の役割を、ネットが十分に代替できるはずです。

街頭活動を「文字」に残す、検索キーワードを意識した「情報の導線」

編集部:

街頭での活動と、ネットの検索を組み合わせる工夫もされていたそうですね。

えびさわ氏:

はい。街頭活動において、一対一になりやすい駅前などは、政治家と目が合ったら「話しかけられそうで気まずい」と感じて、有権者の方が目を逸らしてしまうケースが少なくありません。
 
しかし、交通量の多い交差点に立つ形にすれば、車の中から安心して「あそこに立っているのは誰だろう」と見ていただけます。直接話しかけられる心理的負担がない分、車内から手を振ってくださるなど、安全かつ好意的な反応をたくさんいただくことができました。
 
ただ、そうして視覚的に認知していただくだけでは、自身の政策までは伝わりません。どんなに街頭で優れた演説をしても、通り過ぎる一瞬ではなかなか声が届ききりませんし、本人が「聞こう」と思わなければ耳に入ってこないものです。現在ネットで注目されている演説動画なども、結局は動画そのものだけでなく、「文字起こし」された文章を読まれることで内容が理解されています。そのため、自分の主張を正確に伝えるには、日々の活動を「文字」として蓄積しておくことが不可欠だと痛感しました。

編集部:

そこでボネクタの「検索の強さ」が生きてくるのですね。

えびさわ氏:

その通りです。厳しい現実として、新人の個人名など最初は誰も検索してくれません。しかし有権者の方は、『えびさわはるな』とは調べなくても、選挙が近づけば『下野市 選挙』という一般ワードで検索されます。
 
ですから、その検索結果に自分の情報をどのように合致させるかが重要になります。ここで、SEO(検索エンジン最適化)に圧倒的に強い『選挙ドットコム』の媒体力大きな武器となりました。
 
ボネクタの活動報告(ブログ)機能は非常に優秀で、ブログを書き溜めておくと、ネットの関連ニュースや検索結果に表示されやすくなります。
「下野市議会議員 えびさわはるな」というキーワードが拾われ、検索順位が自然と上がっていくのです。
 
街頭で「誰だろう」と興味を持ってくださった方が、後で検索したときに、適切な公式情報が存在しているかどうか。ネットだけで選挙に当選するとは考えていませんが、「興味を持ってくれた人を、こぼさない。少しでも見てくれた人を逃さないためのコンテンツ」として、ボネクタは最適な導線になってくれました。

編集部:

地域に足を運ぶ地道なリアル活動とのバランスはどのように意識されていたのでしょうか。

えびさわ氏:

私は「ネットがあるからリアルの活動は少なくていい」とは思っていません。日頃から地域を徹底的に歩き、対面でのご挨拶や街頭活動などの地道な活動を積み重ねてきたからこそ、ネット発信が生きたと感じています。
 
毎日とにかく必死に地域を回り、一人でも多くの方に顔と名前を覚えていただく。そうした地道なリアルの活動こそが原動力です。ただ、先ほどもお話しした通り、それだけでは時間的にも物理的にも、関心を持ってくださったすべての方とじっくりお話しするわけにはいきません。
 
だからこそ、地域の活動を通じて私に少しでも興味を持ってくださった方が、後からネットで検索したときに「この間、見かけたのはこういう人だったんだ」「こういう想いで活動しているんだ」と深く知ってもらえるように、ネット上の受け皿をボネクタで丁寧に整えておきました。地道な地域活動で生んだ関心を、ネットで確実に繋ぎとめてしていく。この両輪をどちらも妥協せずに回し続けることこそが、大切だと実感しています。

3町合併の「地域の壁」を越え、市全体へ想いを届けるツールに

編集部:

下野市ならではの地域事情を乗り越える上でも、ボネクタが役に立ったとお聞きしました。

えびさわ氏:

下野市は旧石橋町、旧南河内町、旧国分寺町の3つの町が合併して20年を迎える自治体ですが、今でも「自分の出身地域を中心に活動する」という雰囲気が根強く残っています。私は出身が旧石橋町地区であるため、他の地域には地元の知り合いやつながりがほとんどありませんでした。
 
しかし私は、これからの下野市が一つになって前進するために、旧町の壁を越えて「下野市全体」に発信を広げたいという強い想いがありました。地縁のない地域の方々にも、検索を通じて私の考えや日々の活動を知っていただくためのツールとして、ボネクタは本当に心強い味方になってくれました。
 
さらに、プロフィール欄にあらゆるSNS(Instagram等)や動画、活動実績のリンクを一元化できるため、高額な費用をかけて個人のホームページをゼロから作成する必要がありません。
 
幅広い世代の方がスマートフォンで比較検討しやすい、非常にシンプルなプラットフォームとして機能してくれた点も大きなメリットです。

政治活動初期の「教科書」であり、通年で契約すべき政治家の「財産」

編集部:

これから選挙に挑む新人や、すでに地域を背負って活動されている現職議員に向けて、ボネクタの活用アドバイスをお願いします。

えびさわ氏:

まず新人の方には、選挙ドットコムの「選挙必勝バイブル」などのコラムが非常におすすめです。公職選挙法の複雑なルール、たとえば「政治活動用の街頭の旗には本人の名前を記載してはならない」といった基礎知識を初期に学べる、素晴らしい「教科書」です。
 
そして、そこで得た知識を実践できる場所が、ボネクタの活動報告(ブログ)機能でした。
 
ブログを更新し始めると、記事のアクセス数(PV)が管理画面でリアルタイムに可視化されます。コラムを参考に工夫した発信に対して、「これだけ多くの方が読んでくれている」と数字で分かるため、日々の地道な活動を続ける上での大きなモチベーションになりました。知識を学ぶだけでなく、自身の発信拠点としてボネクタの機能を早い段階から活用していくことは、非常に効果的だと感じています。

編集部:

現職議員にとっても、政治活動期間における通年活用が鍵になりそうですね。

えびさわ氏:

間違いありません。これからは新人だけでなく、現職の議員の皆様にとっても油ない時代になると感じています。ネット上の情報一つで、地域の関心や印象が大きく変わる時代だからです。
 
有権者の方は、4年に1回の選挙のタイミングで初めて候補者の情報を調べ始めます。私たちが継続的に地域のために必死に活動していても、有権者の方はそうではありません。であれば、自分がこれまでどのような実績を積んできたのかが、調べられたときに即座にネット上で確認できるように準備しておかなければ、非常にもったいないことだと思います。
 
日々更新するブログや活動実績は、通年で蓄積していくことで、政治活動の大きな「財産」になります。例えるなら、美容室にとってのポータルサイトや、飲食店にとってのグルメ情報サイトのようなものです。
 
「どの選挙に出ている、誰が、何を、日々しているのか」が最も分かりやすく可視化されるプラットフォームですから、選挙の時だけではなく、通年で活用すべき媒体だと確信しています。
 
次の選挙を迎える頃には、ネット活用は完全に「当たり前」のインフラとなり、今度は「発信の質」が求められるようになるはずです。今から地道な地域活動と並行して、ネット上の導線を丁寧に整えておくことが、これからの時代の政治家には不可欠であると考えています。

2026.06.09 取材

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