「ネット広告見たよ!」
人口5万人の新人候補が実践したボネクタとYouTube広告でのネット選挙戦略
日高市議会議員
ヨコオ 貴文さん
編集部:
日高市は人口が約5.4万人と小規模の街。ネット選挙に注力したのはなぜですか。
ヨコオ氏:
新人で知名度が低く、また地縁も強くなかったからです。私は生まれも育ちも日高市ですが、一般的な勤め人の家庭で育ったので、後援会を結成して地域・地縁をがっちり固めるといった活動は限られた時間的にも十分に行うことが難しく、それなら有権者の皆さまのお手元のスマートフォンの中から私の考えを聞いていただこうと考えました。
また、大学卒業後4年間、「選挙ドットコム」で編集者として仕事をしていたので、ネット広告を通じた政策の周知に大きな反響があった実例をいくつも知っていました。選挙ドットコムは最大手で検索エンジン対策も万全なので、迷いはありませんでした。
編集部:
各種SNSでも発信し、加えてネット広告もうった理由を教えてください。
ヨコオ氏:
広告の目的は日高市内の方に考えを私を知らない人に対しても広く聞いていただくことです。YouTube広告は日高市内の18歳以上の方をターゲットに約12万回表示されました。いわゆるエリアターゲティング型の広告です。
いっぽうSNSは、私のことをすでに知ってくれている方々に投票を呼びかけるツールとして主に利用しました。本当はもっとSNSできめ細かな発信をしたかったのですが、選挙期間中は忙しさのあまり手が回らず…。議員となった今こそ市政の橋渡し役として、発信を頑張っていきたいです。
編集部:
ネット広告の反響はありましたか?
ヨコオ氏:
お子様からご年配の方まで「横尾さんだ!」「YouTubeで何回も見たよ!」とたくさん声をかけていただきました。「皆さまのお声を聞かせて下さい」との呼びかけに、公式LINEやSNSのコメント欄などからも政策への質問や市政へのリクエストなど様々な反応があり、政治の世界との双方向コミュニケーションについて、ハードルが少し下がったのかなという気がしています。新人・若者世代ということで、期待の言葉もたくさんいただいたので、私を通じて身近な政治に参加してもらう、いわばきっかけ的な存在となれたらいいと思っています。
2023.07.12 取材