選挙必勝バイブル

選挙の三バンとは?必勝の極意は「自分だけの三バンを創り上げること」

「選挙で当選するためには、政治活動期間中、どのようなことを念頭に活動したら良いのだろうか?」と不安に感じている方もいるでしょう。

選挙で必要とされる要素として「選挙の三バン」と呼ばれるものがあります。

これで当落が決まると言っても過言ではないほど、選挙にとっては重要なものです。

そこで本記事では、政治活動期間に創り上げるべき「選挙の三バン」について解説します。

加えて、私が考えた「4つ目のバン(基盤)」と「基盤(候補者力)を高めるポイント」についてもお伝えします。

※本記事は、選挙プランナー松田馨氏の著書『地方選挙必勝の手引(増補改訂版)』(2022年9月30日発刊)の内容を、許可を得たうえで使用・引用しております。

これから政治活動をはじめるあなたに

これから政治活動をはじめるあなたに、ぜひ知っておいてほしい言葉があります。

竹下登元総理が自民党の幹事長時代に、必勝の極意としておっしゃっていたと伝わる名言です。

「選挙しつつ組織し、組織しつつ選挙する」

この言葉だけを聞くと、何か禅問答のような印象を受け、その意味を捉えにくいかもしれません。

私も初めてこの言葉を聞いたときには、意味を理解できませんでした。

しかし、ここから「選挙の三バン」について考えていくと、なぜこの言葉が必勝の極意と言われるのかを理解することができます。「選挙の三バン」は当落を決める重要な要素

「選挙の三バン」とは、選挙の当落に大きな影響を与える要素のことです。

本章では、選挙の三バンとはどのような意味なのか、新人が自分で創り上げることはできるのかについて解説します。

選挙の三バンとは?

選挙の三バンとは、選挙で必要とされる要素を「地盤」「看板」「鞄」に喩えたものです。

意味由来それを持っている候補
地盤(ジバン)組織力固くて一定の範囲にあるイメージから世襲政治家・業界団体の代表・地域組織の長や名士など
看板(カンバン)知名度街中で目立つ看板のイメージから芸能人・キャスター・スポーツ選手・大学教授など
鞄(カバン)資金力札束が入った鞄のイメージから経営者・資産家・弁護士など

応援してくれる組織があり、知名度もあり、お金もある候補が選挙に強いのは当然のことですね。

例えば世襲議員は三バンを初めから持っていることが多く、選挙に有利と言われています。

本来、政治家は本人の資質や能力、掲げている政策で選ばれるべきなのに、実際はこうした3つの要素で当落が決まることから、どちらかと言えば否定的な意味合いで使われることが多い言葉です。

選挙の三バンは自分で創り上げるもの

新人の方は三バンを持っていない方がほとんどですが、「自分には関係ない話だ」と思わないでください。

なければ創り上げればいいのです。

選挙を通じて、あなた自身の力で、あなただけの三バンを創り上げること。

これこそが必勝の極意なのです。

具体的にご説明します。

まず、あなたが立候補を決断し、家族や親しい友人・知人・地元の方々に応援を依頼します。

最初は1人で駅に立ち、1人でビラを配っていました。

駅頭での活動や後援会の勧誘活動を続けていくうちに、あなたが一生懸命活動をする姿を見て共感した人や、リーフレットに書かれた内容を読んで賛同し後援会に入会してくれる人も出てきました。

その中から、一緒に活動してくれる人も出てきました。

あなたが熱意を持って活動し、多くの人にお願いをして巻き込んでいくことで、少しずつ地盤ができてきたのです。

そして、自分だけの地盤を作っていく過程の様々な活動によって、あなたの知名度がその地域で少しずつ上がっていきます。

つまり看板ができ上がってくるわけです。

地盤ができれば、朝あなたと一緒に駅に立ってビラを配ってくれる人が1人、また1人と増えていきます。

それまで1人で100枚しか配れなかったビラが、仲間や支援者の力を借りることで200枚、500枚、1,000枚と配れるようになっていきます。

こうして活動量が増えることによって、あなたの名前や顔を目にする人が日々少しずつ増えていき、あなたの知名度が上がっていくのです。

知名度が上がっていくことで、あなたの後援会に入会し、あなたを応援しようという人も少しずつ増えていくでしょう。

あなたの活動によって、地盤(後援会員などあなたを応援してくれる人たち)と看板(知名度)が少しずつ増えていくという好循環を生み出すこと。

これが「選挙しつつ組織し、組織しつつ選挙する」という言葉の本当の意味です。

3つ目の鞄(資金力)についても、地盤と看板が関係してきます。

無名の新人で当選の見込みもないと思われていると、なかなか献金も集まりませんし、政治資金パーティーなどを開催することもできません。

しかし、活動を通じて一定の地盤と看板を創り上げることができた後ならばどうでしょう?

例えば、告示日の1ヶ月前に「あともう一回、市内全域にビラを配布したい。そのためにはあと50万円が必要なんです。皆さん、どうか個人献金をお願いできないでしょうか」とあなたが支援者の皆さんに必死にお願いした場合、一定の個人献金を集められるはずです。

国会議員の政治資金パーティーともなれば1,000人以上が参加し、パーティー券が2万円と大規模なものも多いですが、100人程度・1万円の小規模な政治資金パーティーであれば開催することもできるでしょう。

このように、地盤と看板があることによって、鞄(資金力)もある程度備えることができるようになるのです。

4つ目のバン「基盤」も重要

新人が自分だけの三バンを創り上げていく中で、もう1つ大切なものがあります。

それは、基盤(キバン)です。

三バンの語呂に合わせて私が考えたものですが、すべての活動の基礎になるもの、つまり候補者力です。

地盤・看板・鞄を候補者が創り上げていくということは、候補者がどれだけ周囲の人を巻き込んでいけるのかにかかっています。

候補者自身に魅力がなければ、人は集まってきません。

「なぜ政治家になりたいのか」という動機をいかに熱意を持って伝えられるか、行動をもって示せるか。

いかに具体的な政策を掲げ、それをわかりやすく伝えられるか。

いかにその地域の事情に精通しているか。

いかに地域住民の声に耳を傾けてきたか。

今までどのような人生を歩んできたか。

選挙とはそうした候補者の人生と総合力が問われるものです。

三バンがない新人であっても、この基盤がしっかりしていれば、政治活動期間を通じて三バンを自分で創り上げていくことができます。

「基盤(=候補者力)」を高めるために

基盤となる候補者力を高めるためには、以下の3点がポイントになります。政治家を目指す動機とビジョンをできるだけ明確にする

1.選挙区全体や地盤とする地域について詳しく知る

2.外見力を鍛え人当たりを良くする

3.ひとつずつ解説します。

1.政治家を目指す動機とビジョンをできるだけ明確にする

「なぜ政治家を目指すのか」という動機と「政治家となって何がしたいのか」というビジョンを、有権者に伝えられるよう練り上げていきましょう。

自分自身と向き合いながら、文章にしたり声に出して読んだり、実際に人に話をしたりしていく中で磨かれていきます。

「決意文」のような形で、一度文章にまとめるのがおすすめです。

2.選挙区全体や地盤とする地域について詳しく知る

有権者からすれば、自分の住んでいる地域のことを知らない政治家は応援できないものです。

また仮に、子育て支援の充実を訴えている候補が、今その自治体で行われている子育て支援策について何も知らずに演説をしていたら、全く説得力がありません。

どのような政策がすでに実行されており、そこにどのような課題があるのかを正しく把握をした上で有権者に訴えていかなければ、すぐに見透かされます。

自分が立候補する自治体の統計情報や総合計画、議会の会議録、議員の質問内容などを詳しく調べましょう。

こうした準備をすることで、政策に説得力をもたせることができます。

また、地盤とする地域の歴史や課題などについても本やインターネットで調べるだけでなく、実際に地域の方々に教えていただくことが大切です。

3.外見力を鍛え人当たりを良くする

候補者として有権者から選ばれるためには、外見力を鍛えることも重要です。

『人は見た目が9割』という新書がベストセラーになりましたが、あなたも他人を外見の第一印象だけで判断してしまうことがあると思います。

中身(能力)でなく外見で判断されることには抵抗がある方もいると思いますが、外見で損をするのは活動においてもったいない話です。

自分の髪型や服装、体型などの外見について、清潔感や信頼感をキーワードに意識して整えましょう。

下記のチェック項目も参考にしてみてください。

志と具体的な政策に加えて、高い外見力や人当たりの良さを身につければ鬼に金棒です。

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