選挙必勝バイブル

【地上戦】ドブ板選挙は有効?あいさつ回りや握手の極意とは?

  • 2023.02.10

特に地方議会議員選挙で重要となる地上戦。

地道な活動ではありますが、有権者に直接働きかけることで相手の印象に残りやすいと言われています。

対面での接触を繰り返し、自分だけの地盤を創り上げていくことが当選につながるでしょう。

そこで本記事では、「地上戦」の闘い方のひとつ「あいさつ回り」について解説します。

あいさつ回りのポイントや、あいさつ回りに必要不可欠な握手の極意についてもお伝えしましょう。

※本記事は、選挙プランナー松田馨氏の著書『地方選挙必勝の手引(増補改訂版)』(2022年9月30日発刊)の内容を、許可を得たうえで使用・引用しております。

ドブ板選挙は現代でも有効

選挙の地上戦といえば、「ドブ板選挙」という言葉を皆さんも聞かれたことがあると思います。

中選挙区時代に候補者や運動員が戸別訪問をする際に、昔の家の前によくあった側溝を塞ぐ板(ドブ板)を渡って家を訪ねたことから、戸別訪問を中心とした選挙は「ドブ板選挙」と呼ばれています。

ドブ板選挙というと古い時代の選挙の代名詞のように感じられる方もいるかもしれませんが、有権者と候補者が直接会って話をする対面での接触は、有権者の印象にも残りやすく知名度を上げていく上で効果が高い活動の1つです。

アメリカでは、家のドアをノックすることから「door-to-door campaigning」と呼ばれ、最も基本的な選挙運動としてどの陣営でも行っています。

世界で最も激しい選挙といわれるアメリカ大統領選挙において、ネット選挙の印象が強いオバマ陣営も、実はICT(情報通信技術)を活用して効率的に徹底した戸別訪問を行っていました※。

日本では戸別訪問の禁止があるため、こうした訪問活動自体が違反になると誤解されている方もいらっしゃいます。

ここで、戸別訪問の禁止について定めた公職選挙法第138条の全文を見てみましょう。

第百三十八条 何人も、選挙に関し、投票を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて戸別訪問をすることができない。2 いかなる方法をもつてするを問わず、選挙運動のため、戸別に、演説会の開催若しくは演説を行うことについて告知をする行為又は特定の候補者の氏名若しくは政党その他の政治団体の名称を言いあるく行為は、前項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

政治活動と選挙運動の違いについて第2章で説明しましたが、この第138条で規定しているのはあくまで「選挙運動のための個別訪問を禁止している」というものです。

ですから、政治活動で戸別訪問をすることは禁止されていません。

政治活動で行う戸別訪問のことを、本稿では「あいさつ回り」と記載します。

有権者に直接会って政策を説明し、後援会への入会をお願いし、握手をするといった形であいさつ回りを行い、自分だけの地盤を創り上げていきましょう。

※参考:海野素央(2009)『日本人だけが知らないアメリカがオバマを選んだ本当の理由―オバマ草の根運動』同友館

あいさつ回りの極意①:訪問前の下調べ

あいさつ回りの質と量を高めていくことが、当選への近道です。

まずは、地元の自治会や町内会単位、中学校区や小学校区などの単位で範囲を限定しましょう。

それぞれの世帯数・有権者数を把握し、住宅地図で効率よく訪問するルートを考え、スケジュールを組むことが重要です。

また、同窓会名簿や他の政治家の後援会名簿、推薦をいただく組織団体の名簿などをもとに訪問していく方法もあります。

最近ではスマートフォンの地図サービスを活用する方も増えています。

自治会長や団体の代表者、その地域の名士の方などを訪問する際は、必ず事前にアポイントを取りましょう。

第1章で説明した「わしゃ聞いとらんトラブル」〈第1章立候補の瀬踏み行為p.24〉についてもご注意ください。

アポイントが取れたら、できる限りその方について事前に調べておくことが重要です。

こうした立場のある方は、これまでの人生の中で多くの人と会い、政治家との付き合いもお持ちです。

厳しく評価をされる前提で、あなたのために時間を取ってもらうことに感謝しましょう。

人は、自分に対して興味を持っていない相手には関心を持ちません。

会話の中で、自分の思いや政策をわかりやすく伝えることは当然重要ですが、それ以上に相手の話を聞くために質問を投げかけることが大切です。

質問をされた側は、どのような質問をされたかによって相手がどの程度自分のことを把握しているか、きちんと会談の前に準備をしてきたのかがすぐにわかります。

例えば、その方が本を出版されていたり、どこかで論説などを発表されたりしている場合は目を通しましょう。

加えて、その方の出身地や出身学校、会社などについても調べておくと良いでしょう。

あいさつ回りの極意②:必ず2回以上訪問すること

あいさつ回りは、1回だけ訪問するよりも、2回3回と訪問することでより効果を発揮します。

地方議会議員選挙では当選に必要な票数がそれほど多くありません。

ですので、無理に範囲を広くして6,000軒を1回だけ訪問するよりも、2,000軒を3回訪問したほうが確実に知名度が上がり得票につながるでしょう。

近年、都市部では共働きの増加にともなって、平日の日中は在宅率が低い地域もあります。

反対に、独居老人が多い地域や専業主婦が多く在宅率が高い地域もあります。

こうした情報をできるだけ正確に把握し、平日・土日それぞれのどの時間帯に訪問するかを考えていきましょう。

こうした情報は自分の足で稼ぐことしかできません。

在宅率の情報は、選挙運動期間の選挙カーの運行ルートにも関わってきますので、必ずあいさつ回りに合わせて記録を取るようにしてください。

あいさつ周りのポイントは以下の通りです。

  • 事前の準備が大切(住宅地図の用意、地域の限定、アポイント)
  • 自分の思いや政策を短くわかりやすく説明できるようにする
  • 身だしなみを整える
  • PRグッズを忘れずに(名刺、後援会リーフレットなど)
  • 範囲を限定して1回だけではなく、最低2回、できれば3回は訪問する
  • 訪問した日時による在宅率の記録をとる→選挙カーのルート作成に役立てる

握手の極意

日本ではビジネスでもあまり握手をする機会はありませんが、選挙では「握った手の数しか票は出ない」という格言もあるほど握手は非常に重視されています。

握手をすることで、相手に親近感や好感を与えることができるという研究結果もあります。

お会いした方にあなたの印象を残すため、恥ずかしがらずに自分から積極的に握手をしていきましょう。

なお、コロナ禍では接触感染を防ぐために、選挙でも握手を控えるようになりました。

コロナ禍の選挙では、手指の消毒を徹底した上で、握手の代わりに肘タッチやグータッチを行いましょう。

選挙での握手は、

  • 自分から 
  • 笑顔で相手の目を見て 
  • 両手でしっかりと握る

この3点が基本です。

「よろしくお願いします」「ありがとうございます」という言葉を添えて行いましょう。

その上で、相手や状況に応じて主に以下の5つの型を使い分けてみてください。

❶ 接触面の型

片手で握手をした後、もう片方の手を相手の手の下にそっと添える握手。

手の接触部分を増やして、相手に強く印象を残したい時に。

異性に対しては不快感を与えないように注意しましょう。

ちなみにこの型は、以前にAKB48グループのアイドルの方から、握手会で実際に工夫しているやり方として教えてもらったものです。

❷ 遠慮の型

そっと手を添える程度の優しい握手。

遠慮がちに握手をする有権者に対しては、無理に強く握らず控えめに。

❸ 謙虚の型

姿勢を相手より低くして両手で握手。

主に目上の方やご年配の方に対して。

❹ お願いの型

目を合わせた後、深く礼をしながら頼み込むように両手で握手。

心からのお願いや感謝の気持ちを示す時などに。

❺ 縦振りの型

両手で握手をした状態で、相手の目を見ながら上下に軽くふる縦振り握手。

知人友人へ、これからも宜しくという気持ちを示す時などに。

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