選挙必勝バイブル

選挙運動期間の駅立ち・辻立ちでは何ができる?規定に即したアピールが必須

  • 2023.02.10

選挙運動期間に入ると、政治活動期間にはできなかった活動ができるようになります。

そのひとつが名前入りのたすきをかけること。

選挙運動が解禁されたら、政治活動の期間中に立ち続けた駅前や交差点に、名前入りのたすきをかけて繰り出しましょう。

本記事では、選挙運動期間中の駅立ち・辻立ちでできることや活動のポイントをまとめて解説します。

※本記事は、選挙プランナー松田馨氏の著書『地方選挙必勝の手引(増補改訂版)』(2022年9月30日発刊)の内容を、許可を得たうえで使用・引用しております。

駅立ちで「できること」とは?注意点やポイントも押さえておこう

選挙運動は24時間できますので、何時からでも名前入りのたすきをかけて駅頭に立つことができます。

地域によっては、政治活動期間以上に駅の場所取りが熾烈な争いとなります。

場所取りのためにスタッフが早めに立つなど、事前に計画を立てておきましょう。

ここからは、街頭演説をしている場所周辺で認められている証紙ビラの配布や、時間による活動の制限について解説します。

街頭演説をしながら証紙ビラを配布できる

朝8時まではあいさつを中心に行い、8時以降は選挙カーで演説をしながら証紙ビラ(選挙運動用ビラ)を配布します。

証紙ビラについては、屋外では街頭演説の周辺でのみ配布が認められています。

候補者や応援弁士が演説をしている最中に、スタッフがビラを配布すると非常に効果的です。

もし近くでビラを受け取っていただいた人がいたら、演説の途中でも「ありがとうございます」とお礼の言葉を述べましょう。

その際に「お兄さんありがとうございます、お母さんありがとうございます」など、「ビラを受け取っていただいたあなたにお礼を伝えている」ということを言葉で表現しましょう。

従来、証紙ビラの配布が行えなかった選挙では、駅頭での活動は朝・夕・晩が中心でした。

2019年の統一地方選挙からは、昼間の時間帯でも駅頭で街頭演説をしながら証紙ビラを配布するという新たな戦術が考えられます。

日中でも利用者が多い駅がある場合は、街頭宣伝スケジュールに組み込むことをご検討ください。

有権者の選挙への意識が高まっている選挙期間中に、あなたの顔と名前の入ったビラを直接手渡しができるというメリットを最大限活用しましょう。

夜20時以降、街頭演説はできない

夜20時を過ぎたら、駅頭での個々面接はできます。

ですが街頭演説はできなくなりますので、証紙ビラを配布することもできません。

夜20時以降も証紙ビラを配布している陣営がいた場合は、選挙管理委員会や警察に連絡をし、違反行為をやめさせるようにしましょう。

また、証紙ビラではなく名刺を配るなどの行為も全て違反になりますのでご注意ください。

駅立ちのポイント

  • たすきは24時間着用可能
  • 政治活動期間に蓄積した情報をもとに、早朝・深夜も含めて効率的な駅立ちを行う
  • 証紙ビラの配布は街頭演説の周辺でのみ可能(朝8時〜夜20時まで)
  • 日中の駅立ち&街頭演説&ビラ配りも検討を
  • 選挙カーの看板照明は点灯したままでOKだが、置き場所に注意が必要(長時間同じ場所に置かない)
  • 証紙ビラ以外は一切配布できない(首長選挙における確認団体の届出ビラや機関誌は可)

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選挙運動中の辻立ちでは何ができる?

交差点や道路沿いに立ち、有権者にアピールする「辻立ち(交差点立ち)」。

政治活動期間にもできる活動ですが、選挙運動期間の辻立ちではできることが増えます。

ここからは、選挙運動期間中の辻立ちでできることや、辻立ちをする際のポイントを紹介します。

選挙運動中の辻立ちでできる3つのこと

【①選挙カーの活用】

辻立ちの際には、政治活動期間とは異なり、選挙カーを活用できます。

選挙カーをどこに停車するかを事前に検討しておきましょう。

交通の邪魔にならない場所でかつ、自動車から目立つ場所が最適です。

【②投票の依頼】

選挙期間中ですから、これまでの「あいさつ活動」から一歩すすんだ「投票依頼」の意識を持って活動しましょう。

「自分がいま、誰にお願いしているのか」を常に意識します。

できるだけドライバーと目を合わせて、ご支援のお願いをしましょう。

【③選挙カーのスピーカーを使った街頭演説】

朝8時から夜20時までは選挙カーのスピーカーを使って演説できます。

信号で停車中の車に向かって演説するなど、メリハリをつけて活動しましょう。

辻立ちのポイント

  • 政治活動期間に蓄積した情報をもとに効率良く辻立ちを行う
  • 選挙カーを最大限活用する(置き場所・街頭演説)
  • 辻立ちの際には腰を落としドライバーと目線の高さを合わせる
  • 目を合わせる意識で、片手をあげて目立つようにアピール
  • 【目があった場合】手を振ってくれなければお辞儀をする
  • 【目があった場合】手を振ってくれたら両手で振り返して「ありがとうございます」

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