選挙必勝バイブル

投票日当日にできることはたった2つ!開票後の対応も知っておこう

  • 2023.02.10

長い政治活動期間と慌ただしい選挙運動期間を経て、いよいよ投票日。

選挙運動は投票日前日までと定められているため、投票日当日にできることはほぼありません。

投票日当日は、今までやってきたことを信じ、支援者の方と共に開票結果が出るのを待つことになります。

本記事では、投票日当日の動きについてまとめました。

開票結果が出た後の対応についても解説しますので、確認しておいてください。

※本記事は、選挙プランナー松田馨氏の著書『地方選挙必勝の手引(増補改訂版)』(2022年9月30日発刊)の内容を、許可を得たうえで使用・引用しております。

投票日当日にできることは2つのみ

投票日当日にできるのは「投票へ行くこと」と「投票日のお知らせをすること」です。

それぞれについて見ていきましょう。

❶ 投票へ行くこと

投票ができる時間は朝7時から夜8時までですが、自治体によっては一部の投票所に関して時間の変更がある場合があります。

よく確かめてから時間内に投票へ行きましょう。

時折、選挙管理委員会から郵送されてくる「投票所入場整理券」を失くしてしまう人もいらっしゃいます。

そのような場合でも、基本的に投票は可能です。

ただし投票日当日については期日前投票と違い、投票できる投票所が各々指定されています。

基本的にはお住まいの近くの投票所で投票することになりますが、念のため選挙管理委員会に電話で事情を説明し、どの投票所で投票が行えるのかを確認しておくのが良いでしょう。

❷ 投票日をお知らせする活動

投票日当日の選挙運動は禁止されていますが、「今日は投票日です。もう投票はお済みですか?」といったお知らせをすること自体はグレーゾーンです。

このように投票日をお知らせする活動は「投票棄権防止行動」などと表現されることもありますし、有権者を家から追い出して投票所へ向かわせるという意味で「追い出し電話」と呼称されることもあります。

こういった活動は、あくまで特定の候補への投票依頼ではなく、有権者に投票日をお知らせすることを目的に行わなければなりません。

というのも、特定候補の陣営が組織的に実施すれば、選挙運動とみなされる可能性が高くなるからです。

候補者や支援者だけでなく、有権者がメールやLINEを使って投票日をお知らせすることも選挙運動にはなりません。

ただし候補者の名前や顔写真、ホームページやSNSのリンクなどを記載すると選挙運動とみなされる可能性は高くなりますので、控えましょう。

投票日当日に禁止されていること

公職選挙法の規定により、投票日当日は選挙運動ができません。

インターネットを利用した選挙運動も禁止されています。

候補者のアカウントで情報を発信することは違反になるおそれがありますので、注意が必要です。

投票日当日の投稿はNGですが、投票日前日中に掲載したホームページやSNSは、そのままにしておくことができます。

また投票日当日には、候補者だけでなく、支援者や有権者も選挙運動できません。

投票日当日には支援者や有権者の方も、候補者名や候補者の顔写真が入った投稿を控えましょう。

なおこちらの場合も、前日までに掲載したものを消去する必要はありません。

その他にも、投票所から300m以内にある選挙事務所は、事務所の看板を有権者に見えないよう目隠しをするか撤去する必要があります。

選挙カーの看板については、投票所までの距離に関わらず、投票日当日は目隠しか撤去する必要がありますので対応しておきましょう。

投票終了後は支援者の方々と開票を見守ろう

事務所では、結果が出た後のお祝いや来客の対応準備など、投票が終了した後の段取りを決めておくことが必要です。

20時に投票が終了すると、通常そこから投票箱が一箇所に集められ開票作業が始まります。(一部自治体では開票日が投票日の翌日になるケースもあります。)

期日前投票の開票も一緒に行われます。

投票の秘密を保持するという原則があるため、期日前投票も当日の投票もすべて一箇所に集め、どの投票箱にどのような票が入っていたのかもまったくわからないような形で開票作業を行うのです。

陣営から開票立会人を出していない場合は、事務所の人を開票所に向かわせ、各候補者の得票や開票の進捗状況を、電話やLINEで事務所に知らせてもらいましょう。

集まってくれた支援者の皆さんと共に開票結果を待つ時間も、選挙戦を共に闘う時間です。

候補者は当選確実が出た後の第一声を考えておきましょう。

もしも状況が芳しくない場合は、落選にあたってのメッセージも考えておかなければなりません。

基本的に選挙は当選すれば「皆さんのおかげ」、落選すれば「候補者の不徳の致すところ」です。

当確後の万歳|支援者の並び順を決めておくと良い

当選後の万歳において、誰がどのように並ぶのかは事前に決めておきましょう。

ろくに手伝ってもいないのに、万歳のときだけ候補者の側に立ってテレビカメラに映ろうとする人がいます。

私が関わった選挙でも、候補者も後援会の幹部も誰も知らない人が壇上で万歳をしていたことがありました。

候補者の周りには、ご家族や配偶者、後援会長、選対本部長など、政治活動や選挙運動を熱心に手伝ってくれた支援者の方に立っていただくのがおすすめです。

候補者の中には万歳をせずに、みなさんのおかげで当選できたという感謝を示すためにお辞儀をする方もいらっしゃいます。

当選後はみんなでお祝いをしたいところですが、「事後買収」に問われる危険性がありますのでご注意ください。

食事やお酒の提供は控え、候補者は一人ひとりにしっかりとお礼を言って、喜びを分かち合った後に解散しましょう。

もしも落選をしたら|支援者への配慮と敗因の分析が大切

当落線上の場合は日付が変わっても当選が確定しない場合もあります。

絶対に当選すると言われていた方が落選することもありますし、泡沫候補と言われていた方が当選することもあります。

落選は大変にツライものです。

もしあなたが落選してしまったら、悲しむより前に、あなたの当選を願って一生懸命に活動してくれた支援者の皆さんに意識を向けてください。

みなさん大変悔しく、残念な気持ちになっているはずです。

支援してくださったみなさんに、お詫びと感謝を伝えましょう。

「政党の人気がなかった」「市民が理解しなかった」など、敗因を自分以外に求める候補者もいるでしょう。

しかし、もしそのようなことを考えるようであれば、他人任せの姿勢が落選を招いたのかもしれません。

他者のせいにすることなく冷静に敗因を分析し、次に活かしてください。

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