選挙必勝バイブル

地上戦・空中戦の大原則とは?それぞれの活動のポイントも一挙解説

  • 2022.12.26

一対一の対面での接触を丁寧に行っていく「地上戦」と、効率的にあなたの顔と名前を覚えてもらう「空中戦」。

地方選挙に勝つためには、これらをうまく組み合わせながら活動をしていく必要があります。

そこで本記事では、「地上戦と空中戦の原則」と「活動の具体的なポイント」をまとめて解説します。

しっかりと確認し、効果的な活動のためにお役立てください。

※本記事は、選挙プランナー松田馨氏の著書『地方選挙必勝の手引(増補改訂版)』(2022年9月30日発刊)の内容を、許可を得たうえで使用・引用しております。

地上戦の大原則

地上戦の大原則は、「いかに有権者と直接会って話をするか」ということです。

有権者と候補者が直接会って話をする対面での接触は、有権者の印象にも残りやすく知名度を上げていく上で効果が高い活動の1つです。

このような手法は昔から行われていますが、現代においても高い効果が期待できます。

地上戦の活動のポイント

地上戦としては、

  • あいさつ回り
  • 握手
  • ミニ集会

といった活動が該当します。

ひとつずつそのポイントを解説します。

あいさつ回りのポイント

あいさつ回りで大切なのは、以下の2点です。

  • 訪問前にしっかりと下調べをすること
  • 必ず2回以上訪問すること

地元の自治会や町内会などの単位で世帯数・有権者数を把握し、住宅地図で効率よく訪問するルートを考え、スケジュールを組みます。

同窓会名簿や他の政治家の後援会名簿などを活用するのも良いでしょう。

またあいさつ回りは、1回だけ訪問するよりも、2回3回と訪問することでより効果を発揮します。

6,000軒を1回だけ訪問するよりも、2,000軒を3回訪問したほうが確実に知名度が上がり得票につながるでしょう。

あいさつ回りの質と量を高めていくことが当選への近道ですので、ぜひ積極的に行いましょう。

【地上戦】ドブ板選挙は有効?あいさつ回りや握手の極意とは?」では、あいさつ回りの2つの極意について具体的に解説しています。

あいさつ回りについてより詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。

握手のポイント

選挙での握手は、以下の3点が基本です。

  • 自分から 
  • 笑顔で相手の目を見て 
  • 両手でしっかりと握る

「よろしくお願いします」「ありがとうございます」という言葉を添えて行うと良いでしょう。

選挙では「握った手の数しか票は出ない」という格言もあるほど、握手は非常に重視されています。

なお、コロナ禍では接触感染を防ぐために、選挙でも握手を控えるようになりました。

コロナ禍の選挙では、手指の消毒を徹底した上で、握手の代わりに肘タッチやグータッチを行いましょう。

【地上戦】ドブ板選挙は有効?あいさつ回りや握手の極意とは?」では、握手の5つの型も紹介しています。

シーンによって型を使い分けることでより効果的に握手できますので、実践してみてください。

ミニ集会のポイント

ミニ集会のポイントは、以下の5点です。

  • 立候補予定者の話は、最低でも10分、長くても30分程度にする
  • パソコンとプロジェクターを活用して、資料や写真を掲示しながら説明することで印象アップ
  • 質疑応答の時間を確保する
  • PRグッズ(後援会リーフレットやビラ、室内ポスターなど)を持ち帰ってもらう
  • 終了後、出口で参加者の皆さんを最後の一人までお見送りする

ミニ集会は、政治活動期間中に、有権者に対してあなたが自分の政策や思いを語れる場です。

選挙期間中に開催できる個人演説会の予行演習としても効果的ですので、ぜひうまく活用しましょう。

【地上戦】ミニ集会の告知・参加依頼で知名度アップ!準備物や流れも確認」では、ミニ集会へ参加してもらうためのお願いの仕方や開催準備、当日の流れ、加えて式次第の考え方やパソコンやプロジェクターを活用した印象アップ術もお伝えしています。

ぜひご一読ください。

地上戦に役立つ「後援会名簿」「推薦」

地上戦を有利に闘うには、

  • 後援会名簿
  • 企業や団体からの推薦

が役立ちます。

それぞれについて見ていきましょう。

後援会名簿

後援会名簿は、有権者に接触し頼み込むために必要なものです。

後援会リーフレットを持ってあいさつ回りを続けながら、入会はがきや紹介シートを回収し、有権者の住所や名前、電話番号などの情報を手に入れます。

それらを基に「後援会名簿」を作り、日々の活動に役立てるのです。

【地上戦】後援会名簿の作成とおすすめの管理方法|便利なアプリも紹介」では、後援会名簿の役立て方や後援会名簿の管理方法などについてまとめました。

後援会名簿とその管理について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

企業や団体からの推薦

企業や団体が純粋にあなたが掲げる政策に賛同し、応援していただける場合、推薦は「政策実現のためのつながり」となります。

企業や団体から推薦を受けることを「しがらみ」として批判される方もいらっしゃいますが、個人的には一概に否定されるものではないと考えています。

あなたの政策や政治理念に賛同していただける企業や団体から推薦をいただければ、多くの有権者と接触でき、活動の範囲も広がることでしょう。

選挙を有利に闘うこともできますので、検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

【地上戦】企業や団体からの推薦をどう捉える?推薦を依頼する方法も解説」では、推薦を得る方法や推薦をいただいた後の働きかけについて解説しています。

企業や団体からの推薦を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

空中戦の大原則

空中戦の最も基本的な大原則は、

  • 人の多い場所で
  • 人の多い時間帯に
  • いかに候補者が露出するか

ということです。

地上戦が一対一の対面での接触を丁寧に行っていくものだったのに対し、空中戦はできる限り効率を重視して、1人でも多くの人の目と耳にあなたの顔と名前を焼き付けていく活動になります。

空中戦の活動のポイント

空中戦としては、

  • 駅立ち
  • 辻立ち(交差点立ち)
  • 街頭演説
  • ポスティング
  • マスコミ対応

といった活動が該当します。

ここからはそれぞれのポイントについて解説します。

駅立ち・辻立ち(交差点立ち)のポイント

駅立ちや辻立ち(交差点立ち)は、下調べを入念に行い、効率的に活動できる場所や時間帯を見極めることが大切です。

そして下調べに基づき、同じ曜日の同じ時間帯に同じ場所に立ってみましょう。

そのようにすることで、通行人の動きや反応の違いなどがわかってきます。

通行人に目を留めてもらえるよう、たすきやのぼり旗などのPRグッズも十分に活用しましょう。

駅立ちについては「【空中戦】駅立ちの効果を高める方法とは?効率アップのポイントやビラ配りのコツも」で詳しく解説しています。

下調べや現地調査、より効果的にするためのポイント、駅立ちで演説を行うかどうかについての詳細情報を知りたい方はぜひご一読ください。

また、辻立ち(交差点立ち)の詳しいポイントについては、「【空中戦】効率的な辻立ち(交差点立ち)のための3つのポイントとは?」で紹介しています。

辻立ちで効果的に街頭演説を行うコツや、辻立ちを選挙カーのルート作成に役立てる方法などもお伝えしていますので、参考にしていただけると幸いです。

街頭演説のポイント

空中戦を語るうえで外せないのが街頭演説です。

最初は難しいと感じる方も多いでしょうが、経験を積むことでうまくできるようになります。

演説が上手な政治家の動画を見たり練習を重ねたりして、心を込めた演説ができるよう努めましょう。

【空中戦】街頭演説、成功のポイントは?上達方法や演説の真髄も公開」では、演説原稿の作り方や演説のポイント、練習方法などについて解説しています。

街頭演説を成功させるポイントについて詳しく知りたい方はご一読ください。

ポスティングのポイント

効率良く活動するにはポスティングも有効です。

実際にポスティングに注力し、圧倒的トップ当選を果たした方もおられます。

ポスティングのポイントは、1軒に対し複数回配布すること。

あいさつ回りもプラスすれば、さらに効率良く活動できるでしょう。

ポスティングの方法や効果を高める方法については「【空中戦】ポスティングの準備や注意点|効果をさらに高める方法とは?」で紹介しています。

あいさつ回りと組み合わせて効果をアップさせる方法についても参考にしてみてください。

地方議会議員選挙におけるマスコミ対応のポイント

空中戦といえばマスコミ対応も含まれますが、地方議会議員選挙においてそのような機会はあまり多くありません。

けれども、ときに立候補の調査票やアンケートへの回答を求められることがあるでしょう。

記者も人間ですから、印象の良し悪しでその候補者に言及する際の言い方が変わります。

私も現場で、記者から評判の悪い候補や政治家の話を耳にすることが多々あります。

マスコミだからといって特別視することなく、他の有権者と同じように丁寧に接しましょう。

記者は記事を書くのが仕事ですから、特に嘘を嫌います。

言えないことがあるのは問題ありませんが、質問されたことについて嘘をつくのだけはやめましょう。

言えないことは「言えない」とはっきり断った方が信頼を得ることができます。

また、マスコミからの取材や調査票、アンケートなどについては、締め切りを守って誠実に対応するようにしましょう。

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